2024.06.13| PR|

カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケー(英文名:Counterpoint Research HK、以下カウンターポイント社)は、コロンビアにおける2024年第1四半期のスマートフォン出荷が前年同期比27%成長したとする最新調査結果を含む、Market Monitor serviceを発表いたしました。Samsungは前年同期と比べ、シェアをほぼ半分失いましたが、なお22%のシェアをもって市場のリーダーの地位にあります。Samsungを追うのはMotorolaとXiaomiです。Motorolaの成長は最も大きく、市場全体の伸びの60%は同社が獲得し、2024年第1四半期のシェアは16%に達しました。また、TECNOは初めてトップ5社に食い込み、2024年第1四半期のシェアは10%でした。

 

市場動向についてリサーチアナリストのAndres Silva氏は次のように述べています。

「この四半期に前年比で数字が伸びたことの根底には、去年の出荷数量が極めて低かったことがある。それに加えて市場の寡占状態が解消し、Samsungのようなすでに認知されているメーカーが苦戦したものの、TECNOのような新規参入組がシェアを伸ばした。さらに、キャリアは5Gサービスの提供を開始し、対応機種も出てきている。2024年第1四半期の出荷数量は、母の日に備えて流通在庫を積み増す動きも含まれている。」

 

前四半期との比較では、スマートフォンの出荷は29%伸びており、通常第4四半期の歳末シーズンにみられる出荷上昇よりも大きな伸びとなっています。コロンビアの通貨ペソの対米ドルレートは3,800~3,900で安定しており、輸入業者はこれまでより安定した為替レートのもとで事業ができています。合わせて、インフレが減速し、中央銀行が金利を引き下げはじめたことも、経済に好影響を与えています。

 

 

主要メーカーの2024年第1四半期業績分析

  • Samsungの出荷は、市場全体が成長したにもかかわらず、前年同期比28%落ち込みました。同社のエントリーレベル機種であるGalaxy A05シリーズは、需要の変化をつかめませんでした。Samsungのユーザーは高価格帯に移行しており、高性能ながら値ごろなGalaxy A14やA15シリーズを買い求めたからです。
  • Xiaomiはキャリアが提供する販売チャンネルで成長しました。Redmi Note 12Sの需要は前身機種のRedmi Note 11Sを上回り、一方でRedmi 13Cは同社のベストセラーになっています。一般の流通チャンネルではRedmi Note 13の4G版が同社の成長に貢献しました。
  • Motorolaの5G対応機の出荷は2023年12月の輸入禁止措置の影響を受けています。それでも同社は2024年第1四半期は150~249米ドル(約4~4.0万円)の価格帯に注力して、コロンビア国内での市場競争を戦っています。
  • OPPOは、A38とA58の出荷によって、同社のシェアを1%改善させました。
  • TECNOは、Samsungがエントリーレベルのモデルを更新できていない隙をついて、この価格帯にSpark 20Cを投入しました。TECNOの伸びはオフライン(路面店)のチャンネルが支えています。

 

【カウンターポイント社概要】

カウンターポイント社(英文名Counterpoint Research HK)はTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んでいる。

公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/