• ローエンドのAndroid製品の販売が低調で、米国市場全体の成長の足かせとなった。
  • Appleは主要メーカーの中で最も業績が良いが、それでも前年同月比では減少した。
  • 2月にSamsungのGalaxy S24が発売されると、新たな競争が生まれ、状況は改善するかもしれない。

 

Counterpoint Researchが提供する2024年のUS Weekly Sell-through Trackerの速報値によれば、米国のスマホ販売は1月に前年同月比10%の減少となった。右肩下がりの状況は、主に、ローエンドセグメントの販売が不振であることが原因である。高級機や超高級機のセグメントは、それよりも状況は良いが、それでも買い換え率はさえないままである。

 

「量がものをいうローエンドが厳しい状況であるうえに、新機種の登場を期待しての買い控えが、市場の低迷につながっている」と、シニアアナリストのMaurice Klaehneは語る。さらに、「でも、2月にはリバウンドがあるかもしれない。Galaxy S24シリーズが出回るからだ。」と続けた。

出典:Counterpoint Research US Weekly Smartphone Tracker

 

iPhoneのシェアが上がり続けており、Appleはほとんどの競合より好調である。それでも同社の売上は、一桁台の小さな数字ではあるものの、減少した。「iPhone 15シリーズについては、これからも大々的なプロモーションが、ポストペイド(訳注:日本で一般的な、通話料後払い方式)向けに行われる。一方で、コストに敏感な消費者は、プリペイド向けの旧型機種であるiPhone 11やiPhone 12への関心が依然として高い。この組み合わせが、二桁減少した市場の中で、Appleが堅調な事業をしている理由である。」リサーチディレクターのJeff Fieldhackはこう分析し、さらに「この戦略は、シェアを伸ばすうえで大事なだけでなく、iOSのインストールベースを拡大させるうえで極めて重要である。」と結んだ。

 

 

Team Counterpoint

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