CES 2025は二日目も、初日同様にもりだくさんでした。速報でお届けします。
1. 自動車の新技術: Hondaの未来感覚車 0 SUVとEV試作車
出典: Counterpoint Research
Hondaは同社の先進的な0シリーズの一翼を担う未来感覚の試作車0 SUVを発表しました。2026年に量産予定です。このクルマはHondaのAsimo OSを搭載し、Level 3の自動運転などが可能になります。
カウンターポイントの視点
Hondaが0 SUVの試作車やEVを発表したことは、同社が自動車技術をリードしようという意気込みの表れです。Asimo OSと先進的な自動運転を統合したということから、最先端の、AIを活用した自動車体験の提供に、同社が力をいれていることがうかがえます。
2. 太陽光で走るEV:Aptera社の太陽電池車
出典:Aptera Motors
Apteraは、太陽光を動力源として走る電気自動車を発表しました。太陽エネルギーだけで、一日当たり40マイル(約65km)の走行が可能です。効率を高めるため、車体の軽量化と、先進素材の採用を行っています。
カウンターポイントの視点
Apteraの太陽光EVは、日々の運転に関しては太陽エネルギーに頼るという点で、サステナブルな移動手段へのユニークなアプローチです。効率に向けて最適化し軽量化した車体設計は、従来の車両やプラグインEVに対する代替案になるかもしれません。自動車セクターにおける再生可能エネルギーの利用方法として、新たな選択肢を与えるものです。
3. ゲーム:LenovoのLegion Go S
出典:Lenovo
Lenovoが発表したLegion Go Sは、SteamOS(ゲームプラットフォームSteamの運営企業が開発したゲーム用のLinuxディストリビューション)やWindowsのための、新たなハンドヘルドゲーム機です。8インチディスプレイとAMD製チップセットを搭載し、高解像度のゲームを楽しむことができます。もちろんSteamのエコシステムに向けて最適化されています。
カウンターポイントの視点
LenovoのLegion Go SはPCと専用ゲーム機の境界がさらに曖昧になり、両者が融合してきていることを象徴しています。汎用OSによる柔軟性と安定したハードウェアによって、Lenovoは高性能でポータブルなゲーム機を求める多様なユーザーのニーズに応えようとしています。
4. ロボティクス:ヒューマノイド型ロボットとAIコンパニオン
出典:Counterpoint Research
CES 2025では、ヒューマノイド型からAI搭載コンパニオンに至るまで、多くのロボットが展示されました。なかでも、初めての汎用ソーシャルロボットと称するMirokaiや、AIを搭載したロボット犬でセキュリティシステムを兼ねるRCAのNipperが目を引きました。
カウンターポイントの視点
様々な役割を担うロボットがCESに登場したことは、コンパニオンからセキュリティ機器に至るまで、AIが日々の生活に入り込み、その役割を拡大していることの表れです。ソーシャルなやりとりや家事などの作業の遂行機能に重きが置かれており、将来はAIコンパニオンがさらに私たちの生活環境の一部として統合されていきそうです。
5. スマートホームのイノベーション:Samsungの統合エコシステム
出典:Samsung
SamsungはSmartThingsプラットフォームを展示し、次世代の家庭内オートメーションをデモしました。主な目新しい機能としては、AIによる省エネルギー管理、SmartTagによるペットの位置確認、AI搭載の会話型洗濯乾燥機による手軽な洗濯があります。
カウンターポイントの視点
Samsungのスマートホーム技術は、生活環境そのものがより人に寄り添い直感的になっていく、というトレンドをみせています。AIを家事に適用することで、これまで以上にスマートで自律した、家事など家庭生活全般のマネジメントシステムになっていくでしょう。
6. スマートホームのロボティクス: Dreame社とRoborock社のロボット掃除機
出典:Roborock
Dreame社のX50 Ultraと、Roborock社のSaros Z70 robovacsは、それぞれ段差を超える機能、床の物を拾う機能を搭載したロボット掃除機を出展しました。
カウンターポイントの視点
スマートホームにおけるロボットの競争が激しくなっており、各社はロボット掃除機の汎用性や自律性を競って高めています。将来、こうしたロボットはより複雑な家事を自律的にこなすようになるでしょう。
7. AI強化PC:AsusのユビキタスAIビジョン
出典:Asus
Asusは一連のAI強化型ラップトップ、デスクトップ、ミニPCを発表しました。Zenbook A14、ExpertBook B5、ExpertCenter B900シリーズをみると、AIによる生産性向上とサステナビリティの向上に、同社が力を入れていることがわかります。
カウンターポイントの視点
Asusが、商品来ナップ全体にAIを導入していることは、パーソナルコンピューティングにおいてAI活用による機能強化の需要が高まっていることを示唆しています。一般向け、企業向けともにPCのユーザーエクスペリエンスが再定義される方向に向かうでしょう。
【カウンターポイント社概要】
カウンターポイント社(英文名Counterpoint Research HK)はTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリスト陣はハイテク業界で長年の経験を積んだエキスパートである。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/