カウンターポイントリサーチ (英文名: Counterpoint Research 以下、カウンターポイントリサーチ社)は、2026年の世界ディスプレイ装置投資総額は前年比で32%増加すると見込まれるという市場予測を含むQuarterly Display Capex and Equipment Market Share Report, Q1 2026による最新調査を発表致しました。
カウンターポイントリサーチ社では、今四半期から世界ディスプレイ設備投資(CAPEX)見通しの対象期間を2028年から2030年へ拡大しました。全体として、2023年から2030年にかけた世界ディスプレイ装置投資の中で占める割合は、OLEDが67%となる見込みで、LCDは30%、Micro-OLEDは2%と予測しています。
カウンターポイントリサーチ社のQuarterly Display Capex and Equipment Market Share Report, Q1 2026によると、2026年の世界ディスプレイ装置投資総額は前年比で32%増加すると見込まれます。その内訳として、LCDは前年比45%減少する一方、OLEDは前年比68%増加すると予測されています。OLED投資の拡大は、BOEのB16、China Starのt8、VisionoxのV5など、G8.7のIT向けOLEDが主な牽引役になると見込まれます。
一方、Adani GroupとFoxconnによるインドでのG10.5 LCD投資計画は中止となりましたが、HKCが見込むG9.x(3370×1940mm)のLCDプロジェクトが、2028年のLCD投資を押し上げる可能性があります。これと並行して、新しいG6のスマートフォン向けOLED技術に関連する追加の装置投資も、引き続き継続すると見込まれます。
図: 技術別ディスプレイ装置CAPEX

出典: カウンターポイントリサーチ社Display Capex and Equipment Market Share Report
カウンターポイントリサーチ社アソシエイトディレクターJayden Leeは、次の通り述べています。
「主要ディスプレイメーカーにおいて、G8.7 OLEDの成膜方式は既に決定されています。Samsung Display(SDC)とBOEはファインメタルマスク(FMM)を選択し、VisionoxとLG Displayはフォトパターニング(マスクレス)OLEDを確定、China StarはRGBインクジェット印刷を最終決定しました。FMMを採用するSDCとBOEは年内の量産入りを計画している一方、VisionoxとChina Starは2026年第4四半期から装置搬入が始まる見通しです。」
*G8.7(2290×2620mm)OLEDの画素形成方式
・ファインメタルマスク(FMM): 真空下で有機材料を加熱して蒸発させ、極薄の金属マスクを通して成膜することで、RGBサブピクセルを形成する主流方式
・フォトパターニング(または「マスクレス」)OLED: フォトリソグラフィベースのパターニングで画素構造を定義し、FMMを使わずに成膜を可能にする方式
・RGBインクジェット印刷: OLED材料を液体としてインクジェットノズルから吐出し、溶液プロセスでRGB画素を形成する技術
カウンターポイントリサーチ社のDisplay Equipment Spending Serviceに関して
カウンターポイントリサーチ社のQuarterly Display Capex and Equipment Market Share Reportは、ディスプレイ装置セクターで利用される技術を追跡しており、OLED、LCD、Micro-OLEDの各工場のスケジュール、OLEDおよびLCDの生産能力、LCD/OLED/Micro-OLEDの装置市場規模、ならびに80のセグメントに渡る予測とシェアをカバーしています。さらに、装置種別ごとに工場別のデザインウィンと台数も追跡し、130社以上のディスプレイ装置サプライヤーについて四半期ごとの売上データを提供しています。Excelレポートに加え、数値の背景、サプライチェーン、主要プロセスごとの標準的なプロセスフローを解説するインサイトレポートも付属します。
本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://counterpointresearch.com/en/coverage/display/display-capex-equipment
*本プレスリリースは2026年2月23日に発表されたプレスリリースの日本語版です。原文はこちらをご参照ください。
https://counterpointresearch.com/en/insights/oled-to-take-67p-of-2023-2030-display-equipment-spending-as-gen-87-it-oled–nears-mass-production
今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。
【カウンターポイントリサーチ社概要】
テクノロジーエコシステム全体にわたる製品を専門とするグローバル市場調査会社です。世界の主要なイノベーションハブ、製造クラスター、商業センターに拠点を構え、スマートフォンOEM、チップメーカー、チャネル企業、大手テクノロジー企業など、幅広いクライアント様にサービスを提供しています。経験豊富な専門家が率いる当社のアナリストチームは、経営幹部から戦略、アナリストリレーション(AR)、市場情報(MI)、ビジネスインテリジェンス(BI)、製品・マーケティングの各分野のプロフェッショナルまで、企業全体のステークホルダーと連携し、市場データ、業界のソートリーダーシップ、コンサルティングといった幅広いサービスを提供しています。
公式ウェブサイト: https://japan.counterpointresearch.com/