カウンターポイントリサーチ (英文名: Counterpoint Research 以下、カウンターポイントリサーチ社)は、世界のフラットパネルディスプレイ売上高は2025年に2%成長したという調査結果を含むFPD Tracker and Forecast Reportによる最新調査を発表致しました。
カウンターポイントリサーチ社の最新調査FPD Tracker and Forecast Reportによると、世界のフラットパネルディスプレイ(FPD)売上高は2025年に2%成長しました。携帯電話向け売上の減少を、IT向けおよび車載向けディスプレイの力強い成長が補った形です。
「2025年のスマートフォン出荷自体は2%増加しましたが、FPDの発注は特に第2四半期に弱さが見られました。これは関税への懸念が一部の要因であり、年間全体の成長を抑える要因となりました」と、カウンターポイントリサーチ社リサーチディレクターBob O’Brienは述べています。
図: 2025年の主要用途別フラットパネルディスプレイ売上高と年間成長率

出典:カウンターポイントリサーチ社 FPD Tracker and Forecast
携帯電話セグメントは、主にスマートフォンのメインディスプレイで構成されており、引き続きFPD売上高の中で最大のシェアを占めました。一方で、最も規模は小さいものの最も高い成長を示したのは、スマートフォン向けの二次ディスプレイ分野でした。これは、プレミアムスマートフォンメーカー各社が、折りたたみ型端末におけるフレックスディスプレイ、クイックビュー、カバースクリーンといった新たな表示機能を引き続き模索していることで、二次ディスプレイの採用が広がっているためです。
IT分野では、タブレット向けFPDが特に大きな成長を遂げました。Apple、Lenovo、Huaweiなどのベンダーによる好調な出荷を背景に、タブレット需要が強まり、出荷の需要は16%増加しました。モニターおよびノートPC向けも堅調で、特にノートPCはWindows 10のサポート終了と、より広範な買い替えサイクルを背景に、明確な追い風を受けました。
車載分野も明るい材料となりました。市場構造の変化により、1台当たりの搭載ディスプレイ枚数が増え、さらにディスプレイの大型化も進んだことで、この分野の売上高は2桁成長を記録しました。「自動車販売自体は成熟市場にありますが、車内で起きている変化が車載FPD市場を拡大させています」と、カウンターポイントリサーチ社シニアアナリスト染谷友規は述べています。「革新的な中国自動車メーカーが牽引するEVおよびソフトウェア定義車両(SDV)の時代により、センタースタックのインフォテインメント、インストルメントクラスター、助手席用ディスプレイ、さらには後席エンターテインメントまで備えた車内空間が実現しています。」10〜13インチのディスプレイが標準となっており、サイズ別需要全体のほぼ半分を占めています。
先行きに関して、特に携帯電話分野において成長リスクが引き続き存在しており、メモリー不足の影響はノートPCやタブレットなど他のIT分野にも広がる可能性があります。「短期的な影響は、多くのパネルサプライヤーにとって軽減が難しいものになると思います。しかし、プレミアムスマートフォン向けOLEDで圧倒的な地位を持つSamsung Displayは、メモリー不足への耐性が最も高い立場にあります。スマートフォン出荷への初期影響は、まず低価格帯市場に現れるためです」と染谷は述べています。「LG Display、Tianma、AUOも比較的中立的な立場にあります。LGはモバイル分野への依存度が比較的低く、後者2社は車載および産業用途製品を拡大しています。」
カウンターポイントリサーチ社のFPD Tracker and Forecast Reportでは、車載、携帯電話、モニター、ノートPC、タブレット、テレビ、AR/VRなど、あらゆる用途におけるフラットパネル需要を網羅しています。また、OLEDやMiniLEDといったディスプレイ技術や、それらの採用動向についてもカバーしています。
*本プレスリリースは2026年3月12日に発表されたプレスリリースの日本語版です。原文はこちらをご参照ください。
https://counterpointresearch.com/en/insights/Global-FPD-revenues-grow-2-percent-in-2025
今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。
【カウンターポイントリサーチ社概要】
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