カウンターポイントリサーチ (英文名: Counterpoint Research 以下、カウンターポイントリサーチ)は、2026年第2四半期のグローバルスマートフォン売上高は前年同期比7%増の1,090億米ドルとなり、出荷台数が減少したにも関わらず、第2四半期として過去最高を記録したという調査結果を含むMarket Monitor Serviceによる最新調査を発表致しました。
カウンターポイントリサーチの最新調査Market Monitor Serviceによると、2026年第2四半期のグローバルスマートフォン市場における売上高は前年同期比7%増の1,090億米ドルとなり、出荷台数が減少したにも関わらず、第2四半期として過去最高を記録しました。売上高と出荷台数の乖離は、平均販売価格(ASP)の上昇によるものです。ASPは前年同期比17%増の400米ドルとなり、第2四半期として過去最高を記録しました。これは、消費者のプレミアムセグメントへの移行が継続していることに支えられています。また、ASPの上昇は、メモリー価格の影響を受けたAndroid OEM各社の製品ポートフォリオ全体での値上げも要因となっています。
該当市場動向に関して、カウンターポイントリサーチのシニアアナリストShilpi Jainは次の通り述べています。
「グローバルスマートフォン市場は新たな局面に入っています。出荷台数はもはや成長の主な牽引役ではなくなり、価値が成長の鍵となっています。その変化を促す要因のひとつが、部品コストの上昇です。エントリー層が縮小し、コスト圧力に直面する中で、多くのOEMは台数重視の戦略から距離を置きつつあります。各社は部品表(BoM)コストの上昇を消費者価格に転嫁し、より大容量のストレージや高い構成のモデルへのアップセルを進め、プレミアムセグメントに注力しています。またOEM各社は、特に新興市場において、分割払い、積極的なEMIプラン、下取り施策を通じて購入しやすさを高めました。これらの市場では、プレミアム端末を購入するうえで、初期費用の負担が依然として最大の障壁となっているためです。」
図: 2026年第2四半期グローバルスマートフォン市場における
売上高シェア・平均販売価格・出荷台数シェア

出典: カウンターポイントリサーチ Market Monitor Service Preliminary Data
※OPPOは、表示されているすべての四半期においてOnePlusおよびrealmeを含む。
ASPは卸売価格に基づく。
Appleは2026年第2四半期に49%の売上高シェアを記録し、第2四半期として過去最高となりました。同四半期のAppleの売上高は前年同期比22%増加し、出荷台数の13%増、ASPの8%上昇に支えられました。
Appleの業績に関して、カウンターポイントリサーチのリサーチディレクターTarun Pathakは次の通り述べています。
「Appleの成長は、iPhone 17シリーズへの継続的な需要に牽引されました。特にベースモデルのiPhone 17とiPhone 17 Pro Maxが好調で、同社の販売構成はプレミアム寄りに保たれました。大幅な値上げを進めた競合各社とは異なり、Appleは価格をおおむね安定させました。これは、同社がBoMコストの上昇を吸収し、メモリー危機の影響から比較的守られていることを示しています。ただし、Appleは今後数四半期で価格を引き上げる可能性が高いとみられます。こうした価格規律により、Appleの競争力は高まり、市場の多くが縮小する中でも、売上高と出荷台数の双方で成長することができました。地域別では、中国、欧州、新興市場が特に好調でした。Android端末で広く値上げが進む中、Appleが価格を安定させたことで、同社製品の相対的な価値提案が高まったためです。」
Samsungは2026年第2四半期に16%の売上高シェアを獲得し、市場で2位となりました。売上高と出荷台数はいずれも前年同期比9%増と堅調に伸びました。一方、ASPは比較的横ばいで推移しました。出荷台数の増加は、Galaxy Aシリーズ全体の安定した需要に支えられました。また、Galaxy S26シリーズの継続的な勢いが、同社のプレミアムセグメントでの実績を押し上げました。地域別では、中東・アフリカで出荷台数が特に大きく伸びた他、北米でも二桁台の成長率を記録し、同四半期の出荷台数と売上高の拡大に貢献しました。Samsungは垂直統合と部品調達に対する高い管理力により、投入コストの上昇を抑え、競争力のある価格を維持することができました。その結果、製品ポートフォリオの一部で値上げを行ったにもかかわらず、ASPは安定して推移しました。
Xiaomiは、上位5ブランドの中で最も大きな出荷台数の減少を記録し、2026年第2四半期の出荷台数は前年同期比26%減となりました。この減少は売上高にも影響し、売上高は前年同期比17%減少しました。一方、同社がより高付加価値の端末へシフトしたことで、ASPは前年同期比13%と大幅に上昇しました。Xiaomiはエントリーおよびミッドレンジのスマートフォンへの依存度が高く、メモリー危機の影響を受けやすい状況にありました。コスト上昇に伴う値上げが需要を押し下げ、ASP上昇による効果では出荷台数の減少を相殺しきれませんでした。これを受けて、Xiaomiはモデル価格の引き上げ、製品ポートフォリオの合理化、規模より収益性を重視する方針への転換、そしてプレミアムおよび上位ミッドレンジのスマートフォンへの注力拡大を進めました。
OPPOとvivoの売上高は、それぞれ前年同期比10%減、11%減となりました。ASPはOPPOが9%、vivoが13%上昇し、vivoは上位5ブランドの中で最も高いASP成長率を記録しましたが、価格に敏感なセグメントへの依存と出荷台数の大幅な減少により、値上げの効果は限定的でした。出荷台数は減少したものの、OPPOとvivoはいずれもASPを引き上げました。エントリーレベルの需要低迷、製品ポートフォリオにおける値上げ、規律あるポートフォリオ管理により、販売構成がより高付加価値の端末へ移行したためです。
今後については、メモリー不足とコスト上昇が短期的に緩和する兆しを見せていないことから、OEM各社は引き続き価格を引き上げ、製品構成をより高付加価値のセグメントへシフトしていくとみられます。需要よりも供給が制約要因として強まっており、2026年下半期にはスマートフォン業界でさらに大幅な出荷減少が見られる可能性があります。その結果、今後数四半期もASPは上昇すると予想されます。
本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://japan.counterpointresearch.com/coverage/smartphone-tracker-forecast-report/
*本プレスリリースは2026年7月31日に発表されたプレスリリースの日本語版です。原文はこちらをご参照ください。
https://counterpointresearch.com/en/insights/global-smartphone-revenue-up-7-percent-q2-2026-despite-shipment-slump
今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。
【カウンターポイントリサーチ概要】
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