カウンターポイントリサーチ (英文名: Counterpoint Research 以下、カウンターポイントリサーチ)は、2026年第2四半期グローバルTV市場において前年比0.4%減となり、ほぼ横ばいとなったという調査結果を含むMonthly Global TV Tracker 2026 Juneによる最新調査を発表致しました。
カウンターポイントリサーチのMonthly Global TV Tracker 2026 Juneによると、2026年6月のグローバルTV出荷は前年比4%減となりました。これにより、2026年第2四半期全体では前年比0.4%減となり、ほぼ横ばいで四半期を終えました。
6月の低調な出荷は、需要そのものが縮小したというよりも、需要発生時期のずれを反映したものとみられます。2026年4月にはワールドカップ関連の販促によって需要が前倒しされたため、その反動が6月の出荷を押し下げました。ブランド別では、AOC、Samsung、TCLが出荷を伸ばした一方、Hisense、Huawei、Changhongを含む大半のブランドは減少しました。
LCD TV市場では、SamsungとTCLが依然として僅差の競争を繰り広げています。Samsungは、S95HとR95Hに加え、新たなMiniLEDシリーズであるM80HとM70Hを投入し、製品ラインアップを大幅に拡充しています。一方、TCLは、X11L、C8L、C7Lを展開するSQD(Super Quantum Dot)MiniLED TVを主力としています。両ブランドは現在、MiniLEDおよびRGB MiniLED TVにおいて、エントリーモデルからウルトラプレミアムモデルまで、ほぼすべての価格帯で直接競合しています。2026年6月時点のLCD TV出荷シェアは、Samsungが13.7%、TCLが13.8%で、その差はわずか0.1ポイントでした。
注目すべきは、両社が異なる技術戦略を取っている点です。SamsungはRGBバックライトを採用したTVをフラッグシップモデルから、より手頃な価格帯へと展開している一方、TCLはRGB MiniLED(RM9L)を大型のプレミアムモデルに限定し、SQD-MiniLEDを自社の技術ラインアップの最上位に位置付けています。その結果、両社は同程度の価格帯でありながら、異なる基盤技術を採用した製品同士で直接競争する構図となっています。
図: TV月間出荷台数の前年比成長率:TV全体 vs OLED TV

出典: カウンターポイントリサーチ Monthly Global TV Shipments Tracker 2026 June
OLED TV市場は引き続き明確な成長モメンタムを維持しました。2026年6月のOLED TV出荷は前年比12%増となり、第2四半期全体では前年同期比20%増となりました。LGEはこの成長を牽引し、6月、第2四半期ともにOLED TV市場の過半数を占め、圧倒的な首位を維持しました。
今後の重要なポイントとなるのが、WOLEDのコスト構造です。LG Displayの大型パネル部門は現在、TV向けWOLEDの価格引き下げに注力しています。同社はすでに、偏光板をなくすことでコストを削減したWOLED SEを投入しており、現在は品質を維持または向上させながら積層構造を簡素化する、2スタック・タンデム構造の開発を進めています。
これは単なる段階的なコスト削減に留まらず、OLED TVそのもののエントリー価格を引き下げようとする取り組みとみることができます。このWOLED戦略によってOLED TV市場をどこまで本格的に拡大できるかが、今後の注目点となります。
カウンターポイントリサーチのリサーチディレクターBob O’Brienは次の通り述べています。
「近年、OLED TVはスーパープレミアム市場において、より価格の低いMiniLED TVにシェアを奪われてきました。消費者は、同程度の価格で大型のMiniLED TVと、より画面サイズの小さいOLED TVを比較するようになり、多くの消費者がMiniLEDを選択しました。LG Displayは、より低価格なOLED TVパネルを投入することでこの流れに対抗しており、こうした顧客の一部を取り戻せる可能性は十分にあります。」
本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://counterpointresearch.com/en/reports/monthly-global-tv-shipments-tracker-june-2026
*本プレスリリースは2026年8月7日に発表されたプレスリリースの日本語版です。原文はこちらをご参照ください。
https://counterpointresearch.com/en/insights/global-tv-shipments-flat-in-q2-2026-while-oled-grows-20-percent
今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。
【カウンターポイントリサーチ概要】
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