2024.10.22| PR|

AppleのApple Vision Pro(AVP)によるXR(拡張現実)市場への参入は、状況を一変させるだろうと大きな期待を寄せられていましたが、そうはならず、XRが次の高みに進む希望は消えたかに見えます。FacebookはベストセラーとなったQuest 2の発売後の2021年に、期待を込めて社名をMetaに変えました。しかし、XRの大流行がそれに続くことはありませんでした。ハイテク業界においてスマートフォンの次の大物はXRだと期待されていたにも関わらず、そうはなっていません。一方で、GenAI(生成AI)は、ユーザーの関心が高まっているだけではなく、MicrosoftやNVIDIAの株価にみられるように、投資家の信頼も獲得しています。これらGenAIの波に乗った企業は時価総額においてAppleに迫りつつあり、後れを取ったGoogleやMetaは挽回に必死です。

出典:Counterpoint Research

 

まるでAIがXRの勢いを奪ったかのようにも見えます。しかし、実際にはAIがXR市場を活性化させる可能性がるのです。XRをてがけるMeta、Apple、Samsungなどの企業は、依然として長い目でみればXRの時代が来ると信じています。MetaはスマートグラスにAIを搭載し、Samsungは次機種で追随するとみられます。Apple Intelligenceも、やがてAVPの上で動くようになるでしょう。

 

これは、単にAIアシスタント機能がデバイスに追加されるということではありません。コンテンツ生成支援や性能最適化をAIが担い、それによって、ユーザー体験の向上、電源管理の効率化、ネットワーク通信の最適化といったことが実現され、その結果、使い心地の良いデバイスになれば、その時こそ大衆に受け入れられ、XRのポテンシャルが最大限に発揮できるようになるはずです。

 

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