ハイテク業界の調査会社として世界をリードするCounterpoint Researchは、供給側では半導体・電子部品・製造関連の情報を、また需要側ではスマホ、家電、PC、サーバー、ネットワーク、自動車、産業用およびその他のコネクテッド市場の情報をカバーしている。同社は、ディスプレイ産業のスペシャリスト集団であるDisplay Supply Chain Consultants (DSCC)の買収を完了したと発表した。
2016年に設立されたDSCCは、1,200億米ドル(約17.4兆円)のディスプレイ市場に関するデータと分析における第一人者で、調査レポートの発行、コンサルティング、イベントの開催を通じて、情報を提供している。DSCCは東アジア、米国、英国と、主要な製造拠点や市場のすべてにオフィスを構えている。クライアントの同社に対する評価は極めて高く、それが同社の業績成長となって表れている。DSCC創業メンバー4名はいずれも25年を超えるディスプレイ業界での経験を持っており、Counterpoint Researchがより広い業種・業務においてディスプレイ市場をカバーすることを可能にするのみならず、ひいては同社の部品やサプライチェインに対する知見をさらに深めることも可能にする。
また、Counterpoint Researchが得意とするエンド・ツー・エンドのデータの収集や、チップ製造から最終消費者までサプライチェイン全体をカバーする包括的な分析手法と統合されることで、DSCCの調査がスケールアップすることも期待される。
Counterpoint Researchの国別のボトムアップ販売データと、DSCCのパネル出荷やサプライチェインのデータが組み合わさることで、より高度なレベルでの分析が提供されるようになる。現在の両社のクライアントにとっては、これが、すぐ目に見えるメリットとなるだろう。
また、Counterpoint Researchにとっては、DSCCの強みを活用し、調査対象商品セグメントや対象地域の拡充をはかることができる。
「DSCCは、最先端ディスプレイ市場に関して、正確でタイムリーな情報を提供することで定評がある。おかげで、クライアントは、急激な革新が続くこの市場において、良質な情報に基づいて判断し行動することができた。同社は過去5年にわたり高い成長率と利益率を維持しており、極めて経験と知識の豊富なアナリストチームとあいまって、Counterpoint Researchとの統合はとても自然なことである。この合併によって、サプライチェインの調査研究は深みを増し、現在カバーしている最終市場についてより高い次元の分析を提供できるようになる。」Counterpoint ResearchのマネージングディレクターTom Kang氏はこのように述べた。
同氏はさらに以下のように続けた。
「我々Counterpointのクライアントにとっても、またDSCCのクライアントにとっても、この合併は良い結果をもたらすだろう。両社の専門性が合わさることで分析が高度になり、レポートの価値が増すからである。さらに、ディスプレイのサプライチェインに関する分析と、国別販売データとを統合した調査は例がなく、我々はハイテク業界においてトップの調査会社のひとつと位置付けられることになるだろう。売上と利益の二桁成長は、これによってさらに加速するはずである。」
DSCCの共同創業者でCEOであるRoss Young氏は、Counterpoint Researchの膨大なデータと分析はDSCCのクライアントにとっても、とてつもない価値だと語る。
「Counterpoint Researchは、数多くの市場セグメントの調査活動で瞬く間にリーダーとなった。同社の販売データを活用することで、私たちの短期予測の精度がさらに上がる。また調査活動におけるイノベーションも期待され、究極的にはクライアントに提供するデータがさらに良質なものになる。両社が一緒になることで大きな価値がつく調査領域はたくさんあり、クライアントがより良い判断を下すことを、これからも支援していく。」
Team Counterpoint
Counterpoint Researchは若く急成長中の調査会社で、ハイテク業界の分析を得意としている。カバーする領域は、コネクテッド機器、消費者向けデジタル製品、ソフトウェアとアプリケーション、および関連分野のトピックスである。当社の調査チームがまとめて発行するレポートに加え、要望に合わせてカスタマイズしたレポートも提供している。また、セミナーやワークショップを企業向けに開催して好評を得ており、依頼があれば実施している。特に高精度の調査を必要とするプロジェクト向けには、コンサルティングやカスタマイズした調査活動も実施する。