カウンターポイントリサーチ (英文名: Counterpoint Research 以下、カウンターポイントリサーチ)は、グローバル折りたたみスマートフォンの累計出荷台数は、2026年末までに1億台を突破する見込みであるという調査に基づく市場予測を含むFoldable Smartphone Market Forecastによる最新調査を発表致しました。
カウンターポイントリサーチの最新調査Foldable Smartphone Market Forecastによると、グローバル折りたたみスマートフォンの累計出荷台数は、2026年末までに1億台を突破する見込みです。2019年に初の商用折りたたみスマートフォンが発売されてから8年目であり、大きな節目を迎えることになります。
Appleの市場参入に加え、SamsungやHuaweiによる横幅の広いブック型モデルへの需要拡大が、折りたたみスマートフォン市場をさらに押し上げ、グローバル出荷は2027年に前年比37%増加する見通しです。さらに、今後より高い成長が予想されることから、折りたたみスマートフォン市場は、その後3年以内にさらに1億台に達すると予測しています。
図1: グローバル折りたたみスマートフォン出荷成長率・2020~2027年予測

出典: カウンターポイントリサーチ Foldable Smartphone Market Forecast, August 2026 Update
折りたたみスマートフォンは、依然としてスマートフォン市場全体の約2%にとどまっており、今後の成長余地は十分に残されています。Samsungは引き続き折りたたみスマートフォンのイノベーションを牽引しており、Huaweiも多様なデザインの製品ラインアップを展開し、中国市場の成長を支える重要な存在となっています。Appleは、今後投入する折りたたみスマートフォンによって、新たなプレミアムユーザー層をこの市場に取り込むとみられる他、その他のブランドも取り組みを強化していくことでしょう。Xiaomiは近くXiaomi 18 Foldを発売すると予想されており、Motorola、HONOR、Google、vivo、OPPOも、横幅の広いモデルを含む新たな折りたたみ製品の開発を進めています。
こうした各社の動きの活発化により、2027年には市場の成長がさらに加速するとみられ、前述通り、グローバル折りたたみスマートフォン出荷は前年比37%増加すると予測されています。Apple製品が通年で販売されることが大きな成長要因となり、Appleの出荷台数は2倍以上に増加し、市場シェアは40%に達する見通しです。同時に、横幅の広いブック型デザインへのシフトも続くと予想されており、SamsungのGalaxy Z Fold8に対する発売初期の好調な反応や、Huawei Pura X Maxの勢いがこれを後押しするとみられます。
カウンターポイントリサーチのリサーチディレクターTarun Pathakは次の通り述べています。
「Appleの参入によって、プレミアムセグメントでの競争がさらに激しくなることは間違いありません。しかし、折りたたみスマートフォンは依然としてスマートフォン市場全体のごく一部にすぎず、現在の市場規模を大きく超えて成長する余地があります。Samsungは引き続きイノベーションを推進し、Huaweiは中国で強い存在感を維持しています。また、より多くのOEMが新たなデザインやフォームファクターを準備しています。こうした幅広いメーカーの参入が、今後数年間の市場拡大を後押しすると予想しています。」
Appleの参入は、市場に直ちに大きな影響を与えるとみられます。カウンターポイントリサーチでは、2026年の折りたたみiPhoneの出荷台数を最大600万台と予測しており、Appleは世界市場で25%のシェアを獲得する見通しです。これにより、38%のSamsungに次ぐ世界第2位となり、22%のHuaweiを上回ると予測されています。今年は販売可能な期間が比較的短いとみられるにもかかわらず、市場参入直後にこの順位に到達するとすれば、Appleにとって非常に大きな成果となります。
図2: グローバル折りたたみスマートフォン市場シェア・2026年予測

出典: カウンターポイントリサーチ Foldable Smartphone Market Forecast, August 2026 Update
発売初期の立ち上がりについては、需要よりも供給が制約要因になると予想されています。初期の生産台数は限定的になるとみられ、今週予定されている製品発表の直後から販売・出荷が本格的な規模に達する可能性は低いと考えられます。その後、生産拡大に伴い、各地域で段階的に供給が広がっていく見通しです。
Appleの折りたたみスマートフォン投入に関して、カウンターポイントリサーチのアソシエイトディレクターLiz Leeは次の通り述べています。
「Apple初の折りたたみiPhoneは、生産立ち上げの初期段階では供給が限定されることが避けられず、そのため2026年の出荷予測の上限を600万台としています。販売期間が短いにもかかわらず、Appleは世界の折りたたみスマートフォン市場で25%のシェアを獲得し、直接第2位に入ると予想しています。これは非常に力強いスタートであり、供給が本格的に拡大する前の段階から、Appleがこの市場カテゴリーに与え得る影響の大きさを示しています。」
折りたたみスマートフォン市場において、今後、真の差別化要因となるのはユーザー体験です。ユーザー体験の向上によって市場カテゴリーそのものの拡大が促される他、生産性向上やコンテンツ消費といった用途を軸に、より幅広い消費者層を取り込む新たなユースケースが生まれるとみられます。一方、折りたたみスマートフォンの価格は依然として従来型のバー型スマートフォンの約3倍の水準にあり、マスマーケットで本格的に普及するまでには、なお数年を要することでしょう。
本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://counterpointresearch.com/en/reports/global-foldable-smartphone-market-forecast-q2-2026
*本プレスリリースは2026年9月7日に発表されたプレスリリースの日本語版です。原文はこちらをご参照ください。
https://counterpointresearch.com/en/insights/global-foldable-shipments-to-hit-100-million-cumulative-milestone-by-end-of-2026
今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。
【カウンターポイントリサーチ概要】
テクノロジーエコシステム全体にわたる製品を専門とするグローバル市場調査会社です。世界の主要なイノベーションハブ、製造クラスター、商業センターに拠点を構え、スマートフォンOEM、チップメーカー、チャネル企業、大手テクノロジー企業など、幅広いクライアント様にサービスを提供しています。経験豊富な専門家が率いる当社のアナリストチームは、経営幹部から戦略、アナリストリレーション(AR)、市場情報(MI)、ビジネスインテリジェンス(BI)、製品・マーケティングの各分野のプロフェッショナルまで、企業全体のステークホルダーと連携し、市場データ、業界のソートリーダーシップ、コンサルティングといった幅広いサービスを提供しています。
主な調査領域には、AI、自動車、コンシューマーエレクトロニクス、ディスプレイ、eSIM、IoT、位置情報プラットフォーム、マクロ経済、製造、ネットワークおよびインフラ、半導体、スマートフォン、ウェアラブルを含みます。カウンターポイントリサーチの注力領域、アナリスト、対話の機会等におかれましては、Insightsページより一般公開市場データやインサイトをご確認ください。
公式ウェブサイト: https://japan.counterpointresearch.com/