カウンターポイントリサーチ (英文名: Counterpoint Research 以下、カウンターポイントリサーチ社)は、HEREおよびTomTomがLocation Platform Effectiveness Indexにおいて“Pacesetters”として選出されたという調査結果を含むLocation Platform CORE 2026年版による最新調査を発表致しました。
カウンターポイントリサーチ社が2025年12月までに収集および分析した情報に基づくLocation Platform CORE(Competitive Ranking and Evaluation:競争力ランキング&評価)レポート2026年版において、HEREおよびTomTomがLocation Platform Effectiveness Index(ロケーション・プラットフォーム有効性指数)において“Pacesetters”として選出されました。
ロケーション・プラットフォームの動向に関して、カウンターポイントリサーチ社リサーチ・バイス・プレジデントPeter Richardsonは次の通り述べています。
「ロケーション・プラットフォームは、リアルタイムロケーション・インテリジェンス、予測的インサイト、そしてハイパーパーソナライズされた体験を可能にすることで、基本的な地図ソリューションからAI駆動のデータ・プラットフォームへと進化を続けています。さらに、生成AIは位置情報データを活用し、プロアクティブでコンテキスト認識型の支援を提供しています。その結果、『Search(検索)』や『Nearby(近く)』といった位置情報対応AI機能が主流となり、顧客体験を向上させています。ロケーション・インテリジェンスは、将来のエージェント型AI体験においても不可欠になるでしょう。将来のインテリジェント・モビリティ体験は、AI駆動のロケーション・プラットフォームが半導体、ソフトウェア、センサーとどれだけ深く統合し、自動運転車やヒューマノイドを実現できるかによって定義されることでしょう。」
図: Location Platform Effectiveness Index, 2026

出典: カウンターポイントリサーチ社Location Platform Effectiveness Index Report, 2026 Based on data till end of 2025
Location Platform Effectiveness Indexにおいて、HEREとTomTomが“Pacesetters”に位置付けられる一方、Googleは“Leaders”カテゴリーの座を獲得しています。Baidu、Amap、Mapboxは、市場でのリーチが限定的であるものの、強力なプラットフォーム能力を有することから“Challengers”として評価されました。また、ESRIは実行力(Execution)面で顕著な強みを持つ一方、該当市場リーダー企業と比較して一部の能力が不足しているとして、“Upstart”に位置付けられています。
HEREは、包括的なロケーションサービス群、強固なパートナーシップ、そして自動車や運輸・物流(Transportation & Logistics:T&L)など、多様な業界分野に渡る顧客基盤によって、プラットフォーム能力(Platform Capability)および実行力(Execution)の両面において、競合に対し大きな優位性を示しています。さらにHEREは、自動車および物流業界向けのエージェント型AIソリューション構築を含め、AIを活用したプロダクト技術とイノベーションに向けたR&D投資を継続的に行っています。
HEREのパフォーマンスに関して、カウンターポイントリサーチ社シニアアナリストMohit Sharmaは次の通り述べています。
「HEREは、緊密な協業プロセスを通じて、自動車メーカーのSDV(Software Defined Vehicle)への移行を導く“North Star(北極星)”としてSDVへの転換を牽引しています。」
TomTomは、3D可視化のためのOrbis map、交通分析、新しいプロダクト技術およびイノベーションが評価され、HEREとともに“Pacesetter”カテゴリに入りました。同社は、Googleに続いてModel Context Protocol(MCP)Serverを導入した唯一のグローバルプレイヤーとなり、さらに、自動車OEMが最短12週間でナビゲーションシステムを展開できるAutomotive Navigation Applicationも提供しています。
Google Mapsは、地図の中核機能における強固な基盤に加え、月間数十億人規模のユーザーから得られる広範なクラウドソースデータに支えられ、“Leader”の評価を獲得しました。さらに、自社開発のGemini LLMを製品・サービスに統合することでAI技術面でも揺るぎないリーダーとしての地位を確立しており、開発者とエンドユーザー双方に恩恵をもたらしています。
Mapbox、Baidu、Amapは、それぞれ高いプラットフォーム能力を有する一方で、“Leaders”および“Pacesetters”ほどの市場プレゼンスがないことから“Challengers”と評価されています。カウンターポイントリサーチ社シニアアナリストMohit Sharmaは次の通り付け加えています。
「BaiduとAmapは、中国のモビリティおよびローカルサービスのエコシステムにおける強みと規模を持つ地域におけるリーダーです。BaiduとAmapはいずれもグローバルな地理的リーチを提供していますが、中国国外での需要はごく限定的です。
一方、Mapboxは開発者ファーストのアプローチで際立っており、柔軟でカスタマイズ可能なSDKを提供しているため、カスタマイズ性と可視化を重視するユーザーにとって、デフォルトの選択肢となっています。」
Location Platform Effectiveness Indexの調査は、該当業界における最も包括的な分析の一つです。数カ月に渡る複数回のインタビューとリサーチを通じて、25社の詳細な調査および分析を実施しています。カウンターポイントリサーチ社は、独自のCOREフレームワークを用い、ロケーション・プラットフォームを、その能力および実行面での成功度合いに基づいて分析・評価しています。
「Platform capability(プラットフォーム能力)」の指標には、地図の中核機能、先進的な地図機能、提供サービス、プラットフォーム、技術・イノベーション、業界別ソリューションなどの評価項目が含まれます。一方、「Execution(実行)」の指標には、開発者エコシステム、地理的リーチ、パートナーシップ、そして、クライアント・ポートフォリオが含まれています。
*本プレスリリースは2026年1月3日に発表されたプレスリリースの抄訳版です。原文はこちらをご参照ください。
https://counterpointresearch.com/en/insights/here-and-tomtom-emerge-as-pacesetters-in-2026-location-platform-effectiveness-index
今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2025年1月1日~2025年12月31日)
【カウンターポイントリサーチ社概要】
テクノロジーエコシステム全体にわたる製品を専門とするグローバル市場調査会社です。世界の主要なイノベーションハブ、製造クラスター、商業センターに拠点を構え、スマートフォンOEM、チップメーカー、チャネル企業、大手テクノロジー企業など、幅広いクライアント様にサービスを提供しています。経験豊富な専門家が率いる当社のアナリストチームは、経営幹部から戦略、アナリストリレーション(AR)、市場情報(MI)、ビジネスインテリジェンス(BI)、製品・マーケティングの各分野のプロフェッショナルまで、企業全体のステークホルダーと連携し、市場データ、業界のソートリーダーシップ、コンサルティングといった幅広いサービスを提供しています。
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