カウンターポイントリサーチ (英文名: Counterpoint Research 以下、カウンターポイントリサーチ社)は、2025年第4四半期のメモリ価格は第3四半期比で50%上昇し、2025年のメモリ市場の売上高は初となる2,000億ドルを超える見通しとなり、来年は倍増し4,000億ドルに達するとみられるという市場予測を含む「Memory Tracker」による最新調査を発表致しました。


 

Micronの決算発表によると、同社の会計年度第1四半期(9月~11月)の売上高が過去最高となる136億ドルに達し、前年同期比(YoY)57%増、前四半期比(QoQ)21%増となりました。なお、12月に入ってからさらにメモリ価格が上昇している分は今回の業績にはまだ反映されていないため、暦年2025年第4四半期(10月~12月)の実際の売上高は、さらに増加するとみられ、SamsungおよびSK hynixに関しても、売上高が過去最高水準に達することが見込まれています。

2026年に関しては、通常は需要が落ち着くオフシーズンにあたる第1四半期(1月~3月)であっても、需要に対する供給が不足していることから、メモリ価格は追加で20%以上上昇する見込みです。カウンターポイントリサーチ社の最新調査「Memory Tracker」によると、第4四半期のメモリ価格は第3四半期比で50%上昇する見込みで、特にサーバーメモリ需要の増加が価格上昇を押し上げています。価格急騰を受けて、各社は出荷量を増加させています。今年のメモリ市場の売上高は初めて2,000億ドルを超える見通しで、来年は倍増して4,000億ドル超に達する見込みです。

メモリのグローバル市場規模予測(単位: 10億ドル)

出典: カウンターポイントリサーチ社Memory Tracker

今回の価格上昇は、年初来、レガシーメモリ(DDR4、LPDDR4)のディスコンティニューに伴って発生したメモリ不足を発端とし、一般用途DRAMのあらゆるタイプに波及しています。メモリを使用するセットメーカー各社は在庫確保に努めているものの、供給不足と価格上昇が重なり、非常に厳しい状況が続いています。

カウンターポイントリサーチ社シニアアナリストJeongku Choiは次の通り述べています。
「メモリ価格の急騰は、特に第4四半期に入って想定以上のスピードで加速しており、来年前半にかけても値上がりが続く見込みです。サーバー需要が極めて強く、メモリメーカー各社もこの領域に注力しているため、コンシューマー向けメモリの不足は当面続くとみられます。ただし、各社が2025年に課題となったプロセスを安定化させ、購入側の価格抵抗も想定されることから、価格上昇は2026年後半から緩和していく可能性が高いと予測されます。」

本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://counterpointresearch.com/en/reports/memory-solutions-for-gen-ai-memory-tracker-q3-2025-and-initial-monthly-memory-pricing-tracker

プレスリリース原文(英語)はこちらからご覧いただけます。
https://counterpointresearch.com/en/insights/Micron-Achieves-Record-Performance-Amid-Surging-Memory-Prices

今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2025年10月1日~2025年12月19日)

【カウンターポイントリサーチ社概要】
テクノロジーエコシステム全体にわたる製品を専門とするグローバル市場調査会社です。世界の主要なイノベーションハブ、製造クラスター、商業センターに拠点を構え、スマートフォンOEM、チップメーカー、チャネル企業、大手テクノロジー企業など、幅広いクライアント様にサービスを提供しています。経験豊富な専門家が率いる当社のアナリストチームは、経営幹部から戦略、アナリストリレーション(AR)、市場情報(MI)、ビジネスインテリジェンス(BI)、製品・マーケティングの各分野のプロフェッショナルまで、企業全体のステークホルダーと連携し、市場データ、業界のソートリーダーシップ、コンサルティングといった幅広いサービスを提供しています。
公式ウェブサイト: https://japan.counterpointresearch.com/