カウンターポイントリサーチ (英文名: Counterpoint Research 以下、カウンターポイントリサーチ)は、2026年に発売されたスマートフォンのBoMコスト構成は、2025年に発売された同等クラスのモデルと比較して、ローエンド、ミッドエンド、プレミアムの価格帯別でさらに変化しているという調査結果を含むBoM & Teardown Serviceのモデル推計による最新調査を発表致しました。
カウンターポイントリサーチの調査Memory Price Trackerによると、2026年第2四半期のスマートフォン向けメモリー価格は、前四半期比で80%以上、上昇しました。この急激な価格上昇は、スマートフォンのBoMコストに継続的かつ構造的な影響を及ぼしています。カウンターポイントリサーチの調査BoM & Teardown Serviceのモデル推計によると、2026年に発売されたスマートフォンのBoMコスト構成は、2025年に発売された同等クラスのモデルと比較して、さらに変化しています。
- ローエンド: 2026年第2四半期には、同等構成のモデルにおける部品コストが前年同期比で70%増加しました。この増加のほぼすべては、メモリー価格の上昇によるものです。スマートフォンOEM各社は、短期的な利益損失リスクに対応するため、エントリーレベル製品の発注を大幅に削減し、製品ポートフォリオを調整しています。
- ミッドエンド: 2026年第2四半期のBoMコストは、前年同期比で52%増加しました。メモリーコストは、BoM全体の40%を占めています。このセグメントでは、プロセッサーやカメラシステムにおける上位構成の採用が減少しています。
- プレミアム: 第2四半期には、同セグメントのBoMコストも前年同期比で約50%増加しました。DRAMはSoCを上回り、プレミアムスマートフォンにおける最も高価な単一部品となりました。第2四半期には、開始小売価格の上昇がプレミアムセグメントにも広がりました。
図: プレミアムスマートフォンにおけるBoMコストシェア推移

出典: カウンターポイントリサーチ Teardown & BoM Service、Memory Price Tracker
※DRAMはLPDDR5X 16GB、NANDはUFS4.1 512GBを選定。SoCはQualcomm Snapdragon 8 EliteシリーズまたはMediaTek D9000シリーズを選定。ディスプレイはフラッグシップ向けQHD+ LTPO OLED、カメラはプレミアムトリプルカメラ構成を選定。
カウンターポイントリサーチのシニアアナリストShenghao Baiは、次の通り述べています。
「ミッドレンジからローエンドのスマートフォンについては、OEM各社がコスト圧力を緩和するために製品ポートフォリオを最適化しているものの、今後も利益率の低下や一部モデルでの損失発生リスクに直面し続けることでしょう。一方で、フラッグシップスマートフォンのBoMコストが上昇し続けていることは、ディスプレイやイメージングシステムなどの分野における新技術採用のペースを鈍化させる要因にもなっています。」
NANDストレージ容量の大きいモデルでは、BoMコストの増加がより顕著になると予測されます。1TB版のiPhone 18 Pro Maxでは、昨年発売された同等のiPhone 17 Pro Maxと比べて、BoMコストが約300米ドル増加すると推定されています。スマートフォンOEM各社は、部品コストの上昇と消費者需要のバランスを取るため、ストレージ容量別に差別化した価格戦略を採用する可能性が高いとみられます。一方で、一部のOEMは、BoMの増加を抑え、小売価格の上昇幅を限定するため、大容量モデルにおいてよりコスト最適化されたNANDソリューションを採用すると予測されます。
Shenghao Baiはさらに、次の通り述べています。
「今後の世代で2nmフラッグシップSoCの採用が進むことで、次世代フラッグシップスマートフォンのBoMコストはさらに押し上げられることでしょう。小売価格が引き上げられたとしても、全体の粗利益率は、2025年に発売された同等のフラッグシップモデルをやや下回る水準に留まるとみています。」
本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://counterpointresearch.com/en/reports/reshuffling-the-bom-component-cost-dynamics-amid-memory-price-spikes
*本プレスリリースは2026年7月29日に発表されたプレスリリースの日本語版です。原文はこちらをご参照ください。
https://counterpointresearch.com/en/insights/reshuffling-the-bom-componentcost-dynamics-amid-memory-price-spikes
今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。
【カウンターポイントリサーチ概要】
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