SK Hynixは、世界のDRAM売り上げにおいて36%のシェアを獲得し、Samsung Electronicsを抜いて初めて首位に立ちました。この調査結果を含むMemory Trackerを、カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケー(英文名:Counterpoint Research HK、以下カウンターポイント社)が発表しました。
「これはSK Hynixにとってマイルストーンだ。同社がDRAMを市場に安定に供給できていることの表れで、その市場ではHBMメモリーの需要はとどまるところを知らない。」と、当社のシニアアナリスト、Jeongku Choi氏は語ります。さらにChoi氏は次のように続けました。「HBMという特殊なDRAMの製造はとてもトリッキーな面がある。早くそれを乗り越えた者は、先行者利益を刈り取ることができる。」
カウンターポイント社は、2025年第2四半期もDRAM市場の各セグメントの成長率も、メーカーのシェアもこの四半期と似たものになるとみています。
「世界中で、今の関心事は関税の影響だ。じゃあHBM DRAMはどうなのだ、と誰もが気にしている。」リサーチディレクターのMS Hwang氏は、そう語ります。「少なくとも短期的には、このセグメントへの影響は小さいだろう。AI需要は強いままだからだ。それに、大事なことは、HBMが使用されるのはAIサーバーだ、ということだ。クラウドのサーバーが提供するサービスは、本質的に、国境や関税に関係ない。」
一方で、長期的には、カウンターポイント社はHBM DRAMの成長にもリスクがあると考えています。関税ショックによって景気後退や、場合によっては恐慌に発展することで、構造的な不況の影響を受ける可能性があるからです。
【カウンターポイントリサーチ社概要】
カウンターポイントリサーチ社(英文名Counterpoint Research HK)はTNT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化したグ
ローバルな調査会社です。主要なテクノロジー企業や金融系企業に、モバイル、車載、AIなどハイテク市場についての週次・月次・四半期毎に、市場データ、個別プロジェクト、詳細な分析レポートを提供しています。また、ハイテク業界で経験を積んだエキスパートが当社のアナリスト陣を構成しています。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/