- 日本の回答者のうち、eSIM技術を認識している人はわずか27%でした。
- 他の地域と比較すると認知度は低いものの、日本ではeSIMを認識している回答者の約41%がeSIMを積極的に使用しています。
- 日本でeSIMを認識している回答者の5人に1人だけが、主な接続オプションとしてeSIMのみを好んでいます。
- eSIMを認識している回答者の25%以上が、端末の互換性問題が採用への最大の障壁であると回答し、次いでセットアップの複雑さに関する懸念が続きました。
ソウル、北京、ブエノスアイレス、香港、ロンドン、ニューデリー、サンディエゴ、台北、東京 – 2025年2月14日
カウンターポイントリサーチ社が最近日本で実施した消費者調査によると、eSIM技術を認識しているのは、回答者のわずか27%でした。そのうち約41%が、自己の端末でeSIMを積極的に使用していました。
カウンターポイントリサーチ社のシニアアナリスト、Varun Guptaは次のようにコメントしています。「日本のeSIM市場は非常に特殊です。回答者の約20%がeSIMのみでの接続を好みました。しかし、他の国と比較すると、日本ではeSIMを非常に重要だと考える回答者やeSIM体験に高い満足度を示す回答者が少なかったのです。これは、eSIMがまだ日本の消費者に大きな影響を与えていないことを示しています。」
日本でのeSIM導入に影響を与える主な要因について、リサーチアナリストのSiddlhant Callyは次のように付け加えています。「データ保持しながら、複数の通信事業者を切り替えられることが、日本の回答者が感じるeSIMの最も大きなメリットです。一方で、端末互換性の問題が、認知度の低さ、セットアップの複雑さ、eSIMの即時性のなさなどとともに、導入の最大の障壁となっています。この調査では、さまざまなメーカーがeSIMの普及に影響を与え、ひいては消費者の認知度にも影響を与える日本独自のデバイスエコシステムも浮き彫りになっています。」
eSIMを認識している回答者の25%以上が、端末互換性の問題が採用の最大の障壁であると回答し、次いでセットアップの複雑さに関する懸念が続きました。
一方、日本でeSIMを認識している回答者のうち、eSIMのみのスマートフォンを購入する意思があると答えたのはわずか53%で、この技術を全面的に導入することへの躊躇が示されています。日本でのeSIM導入を促進するには、eSIMの利点に関する消費者認識を強化する必要があります。これは、ターゲットを絞ったプロモーションキャンペーン、通信事業者とスマートフォンメーカーの戦略的コラボレーション、よりシームレスなユーザーエクスペリエンスを通じて実現できると考えています。
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