• 過去3年間で、AGIBOTの売上高は300倍超に拡大し、豊富なロボット製品ポートフォリオを構築すると共に、単体ロボット向け三位一体知能プラットフォームを確立しました。
  • 2026年、AGIBOTは産業パートナーとの緊密な連携を通じて、多様な産業・サービス分野に向けて、業界最多のヒューマノイドロボット出荷を目指しています。APC 2026では、身体性AIの生産性向上に向けた7つの主要ソリューションを発表しました。
  • 今後5年間で3億ドル超を投資し、エンボディドAIエコシステムのさらなる発展を推進する計画です。
  • ヒューマノイドロボット業界の先駆者として、AGIBOTは「0から1」の突破を実現する中核的存在となりつつあります。さらに「1から100」へのスケール成長においても、拡大するエコシステムパートナーとともに重要な役割を果たし続ける見込みです。

2026年4月17日、中国・上海にてAGIBOT Partner Conference(APC)2026が開催され、同イベントは2周年を迎えました。会場には30カ国以上から2,500人超の来場者が集まり、AGIBOTの業界およびエコシステム内での影響力拡大が際立つ形となりました。

過去3年間で、中国のロボティクス企業AGIBOTは目覚ましい成長を遂げています。2023年に300万元だった売上高は、2025年には10億元を突破しました。また、世界で初めてヒューマノイドロボット累計出荷1万台を達成した企業にもなっています。こうした急成長の背景には、ロボットの「身体」から「頭脳」までを網羅する包括的基盤への継続的かつ強力な投資があります。同社の研究開発チームは現在1,000人を超えており、汎用ロボットエコシステムの構築に向けて、単体ロボット向け三位一体知能プラットフォームの能力強化を継続していく方針です。

 

出典: カウンターポイントリサーチ・AGIBOT

 

  • 操作知能(Manipulation Intelligence): Behavior Foundation Model(BFM)およびGenerative Control Foundation Model(GCFM)の導入により、ヒューマノイドロボットの移動能力をさらに最適化し、複雑な動作シーケンスをノーコードで生成可能にします。これにより、ユーザーは容易にロボットの動作を設計できます。
  • 対話知能(Interaction Intelligence): WITA(ロボットネイティブ・マルチモーダル対話モデル)は、WITA Omniへと進化します。このE2E型マルチモーダル対話モデルは、抑揚や文脈情報を損なうことなく複数モーダル入力を直接処理し、感情認識や人間らしい会話を可能にします。
  • 推論・行動知能: AGIBOTは2026年第3四半期に、自社開発のGO-3(World Reasoning Action Model)を発表予定です。World Action Model(GE-2)との統合により、複雑かつ長時間に及ぶタスク処理能力を大幅に向上させ、人工汎用知能(AGI)実現に向けた重要な節目になると期待されています。

AGIBOTのモデル戦略に関して、カウンターポイントリサーチのリサーチアナリストShaochen Wangは次の通り述べています。

「AGIBOTの中核戦略はPhysical AGIであり、その基盤となるのが三位一体知能プラットフォームです。2026年には、AGIBOTはこのプラットフォームを通じて様々な産業・サービス領域へヒューマノイドロボット群を展開し、長期的には、このプラットフォームはE2E統合アーキテクチャへ進化させ、ヒューマノイドロボットを高効率かつ拡張可能な産業用生産ツールへと変革する原動力へとさせることでしょう。」

この三位一体知能プラットフォームを背景に、AGIBOTはエコシステムパートナーとともにヒューマノイドロボットの商用展開を加速させています。当該イベントでは、身体性AIの生産性向上に向けた次の7つの主要ソリューションが発表されました。これら各ソリューションは、それぞれ数十億〜数百億ドル規模の売上ポテンシャルを持つとされています。
1. 積み下ろしソリューション
2. 産業搬送ソリューション
3. 物流仕分けソリューション
4. 案内支援ソリューション
5. 小売拠点ソリューション
6. セキュリティ巡回ソリューション
7. 商業清掃ソリューション

 

出典: カウンターポイントリサーチ・AGIBOT

 

Wangはさらに、次の通りコメントしています。
「7つの主要ソリューションを支えているのは、AGIBOTと世界中の戦略的パートナーによる協業です。2026年から2027年にかけて、ロボティクスが産業・商業分野で大規模導入段階へ進む鍵は、有望な用途シナリオを見極め、工場や企業と連携して“0から1”の飛躍を実現することにあります。AGIBOTは拡大するパートナーエコシステムを背景に、この移行を着実に前進させています。」

AGIBOTのCEOであるDeng Taihua氏も、エコシステム協業の重要性を繰り返し強調しています。今後の「1から100」へのスケール成長に向け、AGIBOTは開発者や産業パートナーと共に、実証済みの導入モデルを共同創出し、ロボティクス産業の発展を後押ししていく考えです。

また、AGIBOTはエンボディドAIのオープンソースエコシステムにおける重要な貢献企業でもあり、現在はスリーティア構造の包括的技術フレームワークを提供しています。1+3+Nシステムでは、Link-U OSを基盤とし、中間層にLinkCraft、LinkSoul、Genie Studioを配置し、さらにAgent Frameworkにより、多様なアプリケーションを支援します。

加えて、AGIBOTは、「YuanSheng Ecosystem Development Program」も発表しました。2026年の年間売上高の2%にあたる1,400万ドル超をエコシステム発展に投資し、今後5年間の累計投資額は3億ドルを超える見込みです。

 

出典: カウンターポイントリサーチ・AGIBOT

 

業界では、2026年をヒューマノイドロボットの産業導入と商業化における転換点の年と見られています。現時点では、多様な産業現場での実用価値の検証、高信頼・低コスト・高汎用性を備えたソリューション提供など、多くの課題が残されています。

カウンターポイントリサーチ アソシエイトディレクターEthan Qiは次の通り述べています。

「AGIBOTは待つのではなく、行動によって停滞を打破する存在になりつつあります。同社の革新的なXYZ身体性知能産業発展カーブは、ヒューマノイドロボット進化の道筋を的確に示しています。成長は直線的ではなく、段階的な跳躍を伴うものです。新たなマイルストーンを達成するたびに、産業規模は飛躍的に拡大していくことでしょう。」

ロボットハードウェア、AIモデル、データは相互連携しながら発展する必要があり、産業全体の多様なプレーヤーを巻き込んだ成熟したエコシステムが不可欠です。

 

 

さらにAGIBOTは、業界での存在感拡大だけでなく、各垂直分野のボトルネック解消を目的として多方面への投資も進めており、投資先・関連企業には次の企業などが含まれます。
•Sharebot(Robot-as-a-Service:RaaS事業)
•Maniformer(フィジカルAI向けワンストップデータプラットフォーム)
•AGILINK(高機能ロボットハンド
•AGIQUAD(四足歩行ロボット分野)
•Brawn Robotics & Swancor(中国A株上場企業)

ヒューマノイドロボット分野における技術投資とエコシステム構築を総合的に進めることで、AGIBOTはエンボディド(身体性)AIの産業化と、新たな生産性変革を担う重要プレーヤーであり続けると期待されています。