- SamsungのGalaxy S24シリーズとS23シリーズの世界の販売台数は、発売後の最初の3週間においてはS24が8%上回った。
- 要因：S24 Plusの販売増は、最適なGenAI(生成AI)の体験をコスパ良く実現したことによる。
- 要因：西欧、韓国、米国など先進国市場が需要を牽引しており、発売前の予約の高水準にそれが表れた。
- 見通し：Samsungの最初のGenAIスマホの好調な業績は、このセグメントが今後長期間にわたり需要を生み出す潜在力を示している。
Counterpoint Researchが提供する最新のWeekly Smartphone Model Sales Trackerによれば、SamsungのGalaxy S24シリーズの世界での販売台数は、発売後の最初の3週間において、Galaxy S23シリーズと比べて8%上回った。S24とS24 Ultraの台数はされほどでもなかったが、S24 Plusは前身機より52%も伸びて、販売全体の1/5を超えた。
「今年のSamsungのフラグシップ機種では、なんといってもS24 Plusが飛びぬけている。」シニアアナリストのMinsoo Kang氏はこう語る。さらに「価格がまさにスイートスポットにはまっている。買い替えを促したし、最適化されたAIを搭載した機種を探していた新規ユーザーにもアピールした。」と続けた。
Galaxy Plusシリーズの快走は、デバイス上での最適な体験を提供するために、高性能はハードを用意することがますます重要になっていることを示している。実際、この機種は、大規模言語モデルに最低限必要な12GBのDRAMを搭載している。デバイスでの体験の素晴らしさは、Samsung S24シリーズ発売時の大きなセールスポイントであった。
地域別でみると、特に西欧、韓国、米国でGalaxy S24シリーズの予約注文が殺到した。それぞれ、前身機種と比べて28%、22%、14%の増加である。
「Galaxy S24シリーズの世界全体での伸びは一桁台ではあるが、それでも一桁の後半である。そして、Samsungの最大の市場である米国では10%台の半ばだ。2月が厳しい時期であったことを考えると、この数字はすごい。」北米担当のリサーチディレクターJeff Fieldhack氏はこう語る。そして「現在が、GenAIスマホのブームのほんの始まりに過ぎないことを考えると、さらに大きな成長に向けて助走距離は十分にある。」と結んだ。
Team Counterpoint
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